ドブ川見ながらカプチーノ

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救われる歌



職場の飲み会の席で、流行の歌について聞かれました。

言うてもですね、僕もまだまだ20台前半なわけですよ。ピチピチなんですよ。
築地で言ったら、水揚げされてまだセリにも出されていない状態なわけですよ。
そんなもんね、時代の最先端をいく若者ですから、ズバーッっとキメたわけです。

「AAAとか今、若い人たちに人気なんじゃないですかねー」なんてニヤニヤしながら言ったら、
僕よりも年下の女の子に「いやもうそれだいぶ古いじゃないですかー」とカウンターパンチもらいました。
いや最近の歌知らんもん。次に新しいグループ出せ言われたらGreeeenしかないもん。解散してるし。
最近の女子こわいわ。

思い返してみるとですね、高校生の頃から新しい歌の更新は全然行ってないんですよね。
「BUMP OF CHICKEN」とか、「RADWIMPS」とか、「GOING STEADY」とか、
その頃に聴きこんだ歌ばかりiPodに入って日々ヘビロテしているわけです。

そんなんでいいのかと、20台前半の若者として、セリ前に発砲スチロールの中で
ウヨウヨと泳ぎ回るサバとして、そんな姿勢でいていいのかと、
そんなんで高級料理店に高値で買ってもらえるのかと、そう思うじゃないですか。

それで上司から青春時代に聴いていた歌を尋ねてみると、その頃の歌は今でも
ふとした時に何回も聴き返しているようです。青春時代の歌で全てをまかなっている。
つまり、高校生の頃から新しい歌の更新は全然行っていないということです。



最近の歌はメッセージ性が無い、なんてよく言われるじゃないですか。
確かに歌詞を眺めていても、どこかで聞いたことのあるフレーズの使い回しだったり、
ふわっと「ガンバロウ」的な歌で終わっていたりするじゃないですか。

なんだ、またそのパターンか。なんて思っちゃったりして、
改めて「よしこの歌を聴き込んでみよう!」とはならないんですよ。

そんな最近の歌でも、若い人たちは「共感しました」「ガンバロウと思いました」
「辛い時に何回も聴いて救われました」なんて言いよるんですよ。

そうなってくると、「昔の歌の方が何倍も良いのに、そんな薄っぺらの歌で満足するなんて
最近の若い者はずいぶん耳が安いのう」となるわけです。全部僕の偏見ですけど。

でもね、それでも良いと思うんですよ。どこかで聞いたことがあるフレーズの使い回しだったり、
ふわふわしていてイマイチ核心をついていない応援歌であったり、会いたくて初期微動している
歌詞であったりしてて良いんですよ。そんな歌が毎年のように量産されてても良いんですよ。

なぜかって、思春期のうちに誰もが思い悩むのは恋愛や勉強や部活だからです。
そんな時に寄り添ってくれる歌が最近の歌なわけです。

確かにですね、こんな僕でもいっちょまえに高校の頃、淡い恋物語があったんですよ。
クラスのあの子がこっちを向いてくれただけで一喜一憂していた純な時代がありました。
部活に悩んだり、進学先に悩んだり、少ないCPUで処理落ちしながら
高校生の僕は不器用に毎日を過ごしていたのです。

そんな時にね、その頃流行った歌というのはこちらの心をガッチリと掴んでくるんですよね。
それがさっき言った「GOING STEADY」の歌だったりする。

ゴイステの歌を上の世代の人が聴いたら「どこかで聞いたことがあるフレーズだな」
「ありきたりな歌だな」なんて言うかもしれません。
それはきっと、あなた達はすでに「辛い時に救ってくれる歌が心に刻み込まれているから」です。

最新の歌なんか聴いてもオジサンたちは共感しないですよ。
だって、辛い時に一緒に乗り越えてくれる歌はもうあるんだから。
自分の青春時代に聴きこんだ曲が刻み込まれているんだから。もうそれで十分なんです。
無理して最近の歌を更新する努力なんてしなくていい。青春時代の歌で全てをまかなえるから。

でも、若い人達はまだ自分の救われる歌を持っていないから最新の歌を聴くんですよね。
それが薄っぺらな歌に感じたっていいじゃないですか。メッセージ性が無いと思ってもいいじゃない。

極端な話、昔は「南無阿弥陀仏」と一言唱えただけで庶民は救われていたわけです。
そこにストーリーなんかない。でも「あなたは大丈夫ですよ」の一言さえあればいい。

マザー・テレサだって、これから死んでいく人に「あなたを愛していますよ」しか言わないんです。
それで十分なんです。特別なことをしなくても世界中を救っている。

誰にだって救われる歌があります。嫌なことがあって、部屋を暗くして隅で小さくなっている時、
そっと寄り添ってくれる歌があります。それは多分、青春時代を一緒に歩んできた歌で、
心のふるさとに連れて行ってくれる歌なんですよね。



先日、実家に帰った時に気づいたんですが、お父上がたいそう「SKE48」にハマっておるんです。
齢50にもなろう初老が、若い女の子グループに熱を上げている姿もなかなかに
味わい深いものがありますが、最新の歌をめいいっぱい仕入れているそうな。

辛い時に聴き込む歌はあなたにはあるだろう、なんて思っていたんですけど、
なんてことない、若い女の子のダンスやプロポーションに心奪われていただけなんですね。

男はいくつになっても若い女の子の更新はし続けていくようです。





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  1. 2013/06/18(火) 00:42:06|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

やっぱりdattoさんのオチは秀逸ですね。更新されないかと思って毎日チェケラするんですが、すごい満足しました!
  1. 2013/06/18(火) 17:04:51 |
  2. URL |
  3. 鬼音 #xn2rtZ2Y
  4. [ 編集 ]

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